赤ちゃん返りはとは・・・
下の子を妊娠した時や第二子を出産した時に、上の子が急に赤ちゃんに戻ってしまう現象のことです。
こんな時は、子供の気持ちを汲み取ってあげることが大切!
今回は、「上の子が赤ちゃん返りをしてしまった時、親はどうすれば良いのか?」をテーマに、赤ちゃん返りをする期間、症状、体験談、対処法をまとめました。

目次
上の子の赤ちゃん返りはいつまで続く?

そもそも赤ちゃん返りとは?
子供は、親が子供に愛情をもっている以上に、親に対して愛情をもっています。
そのため、パパやママのちょっとした変化にとっても敏感です。
第二子の妊娠・出産によって、今まで自分に100%注がれていた愛情が分散してしまうと、取り残されたような不安な気持ちや危機感を感じ、抵抗してしまう。
よって、パパやママの関心を自分に向けてほしいというSOSのサイン=注目要求にて、赤ちゃんのような行動をとってしまうのが「赤ちゃん返り」です。
赤ちゃん返りはいつからいつまで?

今までできていたことが急にできなくなり、パパ・ママのストレスもMAXに!
いつ赤ちゃん返りから脱出してくれるの?と出口の見えない迷路を彷徨ってしまうこともあるでしょう。
一体いつまで続くのか?
この答えは、パパとママの子供に対する対応次第です。
赤ちゃん返りが1か月~半年、もしくは、1年以上続いている子供もいます。
気づけば、いつの間にか上の子の精神状態が落ち着いて、赤ちゃん返りをしなくなったということもあり、期間は子供の個性によりけり様々なので、いつからいつまでと断定はできません。
先輩ママに聞く!赤ちゃん返り体験談
39歳YUママ
上の子(女の子)が1歳半の時、下の子を妊娠、娘が2歳すぎに弟(男の子)が生まれました。
感受性の強い娘は、何かを察したのか、私のお腹が大きくなるにつれ、私にべったり離れなくなりました。
魔の2歳児。イヤイヤ期と重なり、イヤイヤがひどくなるばかり。
息子出産後は、夜中の赤ちゃん授乳中に一緒におきてしまい、夜泣きをする始末。
その後、毎日ではないけど夜泣きが3か月くらい続きました。私の体も心もボロボロです。
何度も母に相談し、その都度、上の子に対する態度をかえていき、なんとか乗り越えました。
下の子が4か月くらいになる頃に、やっと姉の意識がついたのか、赤ちゃん返りがなくなりました。
今では、弟が泣いていると「よしよし」と頭をなでたりして、あやしてくれる良いお姉ちゃんになりました。
でもまだまだ甘えん坊です。毎日私にハグをしてきます。
30歳あーちゃん
上のお姉ちゃんと3歳差で下の子を出産。「赤ちゃん、可愛いね」といってお姉ちゃんらしいことを話す一方、私の見えないところで、妹をたたいていたりする行動を目撃。「どうしてそんなことするの?」と問いただしても、知らんぷり。
そのうち、赤ちゃんがお風呂に入っている時に、自分も入りたいといい、赤ちゃんがミルクを飲んでいる時に、自分も飲みたいと言い出す。
夜赤ちゃんの寝かしつけの時、3人で布団に並んで寝ていると、ママの背中にべったりくっついてくるお姉ちゃん。
「ママ、ママ」と呼ぶので、「赤ちゃんを寝かしつけながら「ちょっと待っててね」というと、そのまま上の子も眠りにつく。
2人とも寝てくれたし、さて、残りの家事をしよう!と起きると、なぜか背中が冷たい。
ふと上の子の寝顔を見ると涙が・・。泣きながら眠りについたようです。
ママ気づかなくてごめんね。と何度も心の中で謝りました。
それからは、なるべく上の子を優先するようにしたところ、気づけば赤ちゃん返りがストップ。
今では妹のお世話を進んでしてくれます。

赤ちゃん返り16の症状とは?

パパやママの頭を悩ませる赤ちゃん返り。どのような症状がみられるのでしょうか?以下で例をみてみましょう。
- 癇癪をおこす。
- 物を叩く、蹴る、投げるなど態度が暴力的、反抗的になる。
- ママにべったりで離れず、後追いをする
- 夜泣きがひどくなり、夜泣きが続く。
- おしゃぶりをしたがる。
- ハイハイをするなど、赤ちゃんの真似をする。
- 今までできていたトイレトレーニングができなくなる。
- 赤ちゃんが飲んでいるおっぱい/ミルクを飲みたがる。
- 自己主張が激しくなる。
- 保育園・幼稚園に行きたくないと駄々をこねる。
- ベビーカーに乗りたがる。
- 自分の爪を噛んだり、手を舐めたりする。
- 落ち着きがなくなる。
- 自分でご飯を食べず、ママに食べさせてほしいとせがむ。
- まばたきの回数が多くなる。
- 精神的に不安定になる。
兄弟、姉妹ができたら、必ず通る道。
赤ちゃん返りの症状がみられないという子供であっても、うちは大丈夫!とあまり過信せず、常に気にかけてあげるようにしましょう。
赤ちゃん返りを長引かせてしまうのか?もしくは、すぐに普通の状態に戻るかは、親子の関わり次第です。
第二子出産以外でも赤ちゃん返りする子供はいる?
赤ちゃん返りは下の子の妊娠、出産が定番ですが、それ以外でも赤ちゃん返りをするケースがあります。
赤ちゃん返りの原因となる理由は、幼稚園に入園した時・お引越しをした時・ママが仕事復帰した時・トイレトレーニング時など、
どれも環境の変化が関わっており、子供ながらに不安やストレスを抱えている状態で起こります。
子供の不安やストレスをわかってあげられるように、心のケアを行っていくことが大事です。
ママはいつでもあなたの味方!赤ちゃん返り6つの対処法は?

上述でもご紹介したように、赤ちゃん返りは、自分をもっとみてほしいという注目要求です。
そんな要求に答えてあげられる為の対処法をご紹介致します。
1.スキンシップをたくさんとってあげる
パパやママに甘えたい時、そばにいたい時、抱っこをしてほしいという時は、迷わずハグをしたり、抱きしめてあげたりして、愛情をその都度伝えるようにしましょう。
スキンシップをたくさんとってあげることで、子供の精神が安定し、自分は必要とされているという実感をもつことができます。
スキンシップと一緒に、「大好きだよ」「〇〇くん、ちゃんは、パパ(ママ)の大事だよ~」というように、子供の心に響くような言葉を送ってあげましょう。
子供の自尊心や自己肯定感を刺激する伝え方で、赤ちゃん返りを乗り越えることができます。
2.上の子の気持ちを理解してあげる
赤ちゃん返りをしている上の子の気持ちは不安でいっぱい。
パパやママの関心が自分ではなく、赤ちゃんにある。どうしたら自分に関心をもってくれるのか?と考えた結果が赤ちゃん返りです。子供にとってパパ・ママは大切で、絶対的な存在。
その気持ちを少しでもわかってあげられるようにしましょう。
「ママ今は〇〇くん・ちゃんの面倒をみないといけないけど、終わったら遊んであげるからね。」
「後で〇〇しようね、だからパパの横で待っててね」など、わかりやすい言葉で伝えてあげるようにしましょう。
始めは、「今じゃなきゃ嫌」とごねるかもしれませんが、パパやママが自分の気持ちを理解してくれているというのがわかれば、徐々にいうことを聞いてくれるようになります。
3.言ってはいけない言葉に注意
産後の疲れに赤ちゃんのお世話+上の子の赤ちゃん返りがひどくなると、心に余裕がもてなくなり、上の子に対してきつくあたってしまうことがあります。
特に「お兄ちゃんになったんだから/お姉ちゃんになったんだから〇〇して!」という言葉には注意をしましょう。
まだ小さい子供です。急にお兄ちゃん、お姉ちゃんと言われても意味がわかりません。
上の子は、弟、妹と一緒に成長するにつれ、自分はお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだという意識がつくものです。
反対に、「お兄ちゃんだから〇〇ができて偉いね。」というように、誉め言葉を送るようにすると、お兄ちゃん・お姉ちゃんの自覚が芽生えて、弟や妹の面倒を進んでみてくれるようになるでしょう。
4.上の子とたくさん遊ぶ時間を作る
たまには、下の子を実家の両親に預けて、上の子とたくさん遊ぶ時間を作ってあげるようにしましょう。
公園で思いっきり遊ばせるのもよし、一緒におでかけして外食するのもよし。上の子が喜ぶことをしてあげると良いでしょう。
たくさん遊んだ後は、「弟、妹が待ってるからおうちに帰ろうね。」「また遊ぼうね」と約束して、家に帰ります。
一緒に遊んであげることで、自分をみてくれているという自信がつくとともに、不安、寂しい気持ちを埋めてあげると、赤ちゃん返りが解消されます。
5.怒らない
パパやママを困らせることばかりをしていると、注目してもらいたくてしていることだとわかってはいるけど、怒りたくもなるでしょう。
子供の態度や言動にイライラする気持ちもわかりますが、そこで怒ってしまうと逆効果です。
赤ちゃん返りが余計にひどくなる可能性があります。
怒ってしまいそうな時は、まず大きく息を吸って、深呼吸するようにしましょう。
赤ちゃん返りは、パパとママの忍耐が試される時です。
6.一緒に赤ちゃんのお世話をする
赤ちゃん返りをしていても、内面は成長しようと必死なのです。
そんな時は、赤ちゃんのお手伝いを一緒に手伝ってもらうように促しましょう。
オムツ替えの時にオムツをもってきてもらう。ミルクの授乳を手伝ってもらう。赤ちゃんの面倒をみてもらう。など、何でもOKです。
お手伝いをしてくれた時には、たくさん誉めてあげて下さい。お兄ちゃん、お姉ちゃんの自覚が芽生え、赤ちゃん返りから卒業できます。
パパ・ママ自身も成長!ゆとりある育児をしよう!
叱ってばかりの日々やイライラしている自分に、自分はなんてダメな母親だと悲しくなることがあります。
子供の寝顔をみながら、「怒っちゃってごめんね」と涙する日もあり、親も親で複雑な心境に。
特にママは育児の中心になりますので負担も大きかったりします。
そんな子育ての悩みにぶつかっているママ達に読んでもらいたい一冊が「今日から怒らないママになれる本」です。
この本の内容は、実体験をもとに、2人目が産まれてから大変だったことを踏まえ、育児と葛藤する母親の悩みや赤ちゃん返りをしている子供にどう対応していくかのヒントが書かれています。
この本を読んだママ達は、肩の力が抜けて、自分らしい育児をすることができるでしょう。
赤ちゃん返りでお悩みのパパ・ママは、上記の対処法と合わせて、ぜひ本の内容を参考にしてみて下さい。
一歩一歩、子供に歩み寄りながら、パパとママ自身も成長していくことができます。

