キッズゲームアプリにニンテンドースイッチ、3DS、WiiU、PSP、PS4など子供を魅了するゲーム機やゲームソフトがたくさん溢れている現代。
今や小学生の6割がスマホ所持。8割以上の小学生がゲームをもっています。
何かしらのゲーム機をもっていないと話に入っていけないなんてことも・・。そんな現代っ子と言われる子供達にとって、ゲームなしでの生活は考えづらくなっています。
今回は子供にゲームを与える時期や必要性、悪影響やルールについてをまとめました。
ゲームの善し悪しについて共に考えていきましょう。

子供にゲームはいつから与えるべき?
子供にゲームを与える時期について「いつから与えるべき?」という疑問は根強いですよね。
と、その前にそもそも子供にゲームって必要なのでしょうか?
子供にゲームは本当に必要?

まず注目すべきは子供にゲームは必要か?不必要か?という問いです。
もちろんゲーム反対派の方もいらっしゃるのが当然でしょう。
「子供は子供時代にしか遊べないことをして遊ぶべき!」という考え方もありますが今やITの時代です。私達の小さい時とは時代が違います。
ゲームは悪いやつ!という親の思考そのものが子供の思考に影響を与えます。思い込みはその物事を立体的に捉えられなくします。
平面でしか物事を見られないので、排他的な思考になります。争いが絶えず、敵ばかり作ってしまう大人になってしまうかもしれません。
正義が悪を生んでいるという矛盾があるように、ゲームを悪と決めつけることによる弊害にも目を向けたいものです。
ですがやはりゲームはそのデメリットにばかり目が向けられがちです。
ゲームのやりすぎによる「ゲーム脳」や「脳内汚染」なんて言葉もささやかれますが、やりすぎなければ逆に脳に良い刺激を与えると言われています。
ゲームの必要性がわかったところで、次に出てくるのが「ゲーム機はいつから与えるべきか」という疑問です。
ゲームをもたせる基準は年齢や家族構成、子供の性格によるでしょう。
時期的な基準はあまり設けない方が良くて、あくまで子供の成長にとってプラスになるかどうかという判断基準を持つべきです。
ケーススタディから見える重要なこととは?
例えば上の子が小学3年生で下の子は幼稚園の年長ぐらいのケース。上の子がゲームで遊んで下の子がゲームで遊べない・・なんてことになりそうだからもう少し待とうか。
かといって下の子が小学生に上がるまでとなると、上の子と年が離れている場合は、上の子はいつまで待てばいいのか?
ゲーム機を買い与える時期においてしばしばこのような問題に直面します。
ゲームを与えるべき判断の一つとして子供が「欲しい」といいだすのを待ってからが良いでしょう。
欲しいといいだした時期が小学生なら、誕生日などを理由にゲーム機を買い与えても良いと思います。
購入前には、必ず親子での約束事を決めてから購入するようにしましょう。
ゲーム機を買い与える時には、親子でしっかりとゲームのルールを作りましょう。
子供がゲームをするメリットとは?

現代のゲームは多様化し、遊ぶだけではないものを習得することができます。
そのメリットは、以下にあります。
- 記憶力や思考力、発想力を広げてくれること。
- 知育・学習のゲームソフトを通して、漢字学習・計算練習・英語学習、英語のリスニング等ができること。
- 友達や家族とのコミュニケーションツールとしての役割を果たすこと。
- 小さいうちからゲームやパソコン操作に慣れることによって、社会で通用するIT技術を習得することができること。
が挙げられます。

ゲーム機を買い与える場合に作っておきたい10のルールとは?

子供によるゲームとの付き合い方は、親との約束に通じます。
家庭でのルールを徹底することにより、子供が良い方向に転ぶか?悪い方向に転んでしまうのか?以下の守るべきルールをご参考に。
1. 遊んで良い日にちや時間を決める
ゲームはなるべく毎日遊ばせないようにしましょう。
特に幼児期の子供や小学校低学年の間は、ゲーム機で遊ぶことより、他の遊び通して学ぶことが重要な時期です。
対人関係・社会性・勉強習慣などの基礎となる時期なので、ゲームで遊ぶ時間はなるべく少なめに!
1日15分~30分程度が適切でしょう。
また、遊んで良い日は、月・水・金の週3日、1日30分と、遊ぶ日にちと時間を明確にして、徹底するのが良いです。
2. 遊ぶ場所を決める
子供がゲームで遊ぶ場所は、必ず親の目の届く場所にするようにしましょう。
保護者のコントロールが難しくなる子供部屋には、絶対にゲーム機をおかないようにして下さい。
子供部屋においてしまった場合、小さいうちはまだマシですが、小学校中学年頃から高学年になると、親の目を盗んで遊んでしまうことがあります。
そうなるとルール根本が崩れてきてしまうので、遊ぶ場所は居間のみ。など、必ず特定した場所で遊ぶようにしてもらいましょう。
3. ゲーム機は親が管理する
ゲーム機は子供が管理するのではなく、親が管理するようにしましょう。
生活・学習習慣が身に付き、自分で管理しても平気な年齢になったら、自分自身でゲーム機を管理してもらうようにしましょう。
4. ルール決めは親と一緒に決める
いつ?どこで?どのくらい?というゲームについての約束は、親がすべて決めるのではなく、子供と話し合った上で決めるようにしましょう。
親が決めたルールの元、続行すると、子供に不満がでてきてしまう可能性があります。
子供の意見も尊重しながら一緒に決めた約束事に対して、自分で決めた事に責任をもたせることも重要なことです。
5. ゲーム機を外に持ち出さない
買い物中や病院の待合室、友達の家など、ゲーム機は絶対に外に持ち歩かないようにしましょう。
外部では、ちょっとといいつつ、長時間遊んでしまう原因になります。
また、小学生になると、お休みの日や放課後など、マイゲーム持参で集まって遊ぶ子供達も増えています。
ゲーム機を持ち出せないと仲間に入れないなど、小学生コミュニティーの事情も多々あるでしょう。
そんな時は、再度話合って決めるようにしてみて下さい。できる限り外に持ち出さないのが良しです。
6. 親の都合で遊ばせないようにする
ちょっと黙っていてほしい時や静かにしてほしい時、自分の時間がほしい時に、ゲームを与えてしまうことがあるかと思います。
たまにそういう時があっても良いかと思いますが、親の都合で「ゲームをしてもいいよ!」なんていうことはできるだけしないようにしましょう。
7. ゲーム以外に楽しいことを教える
ゲームにはまってしまうと、それが楽しくてしょうがなくなり、他のことになかなか興味がもてなくなってしまいます。
確かにゲームは楽しいものですが、それ以外で、友人との交流や好きなスポーツ、遊びを見つけるように、促してあげましょう。
子供時代でしか遊べない何かが、必ず見つかるはずです。
子供が低学年の時は、親も積極的に子供の興味のある分野を引き出してあげるようにしましょう。
8. ルールが守れない時にはペナルティーを
自分で決めたことを破ってしまった場合は、何かのペナルティーを科しましょう。
例えば、ゲーム日が1日おきだった場合は1回減らすなど、ルールが守れなかった時にはどうなるか?決まりを作っておいた方が良いです。
9. 年齢にあったゲームを選ぶ
年齢に不適切なゲーム(暴力、ホラーなど)は、悪影響を与えます。
ゲーム購入の際には、絶対に対象年齢以上のものは選ばず、ゲームの内容を知ってから購入するようにしましょう。
できれば、知育・学習目的のゲームをおススメします。
10. 子供と一緒にゲームで遊ぶ
ゲームが好きな保護者、苦手な保護者がいると思いますが、たまには子供と一緒にゲームで遊んでみましょう。
子供が好きな思考を発見することができ、子供との時間を共有することができます。
大人がゲーム好きの場合は、大人のゲームで遊ばせないように気を付けて下さい。
ゲームが子供に与える悪影響とは?

ルールを前提に楽しくゲーム。しかしながら、子供に与える悪影響も少なからず報告されているのが現実です。
一体どのような影響があるのでしょうか?以下にて確認して下さい。
視力低下
ゲーム機は、近距離で液晶画面を凝視する為、子供の目に悪影響を及ぼします。
成長期の子供は、大人に比べ目の屈折が変化しやすく、外界の影響を非常に受けやすい為、近視になりやすい傾向にあります。
そのまま目を酷使し続けていると、強度近視になり、将来緑内障を併発する恐れがあります。
近視の子供に共通して言えるのが、スマホやゲームの使用です。
近年子供の視力低下が進んでいるので、注意が必要です。
運動能力の低下
外で走り回るより、ゲームが好きな子供達。
公園のベンチでも、公園で遊ばずゲームに熱中している子供達を度々見かけることがあります。
運動能力の低下は、ゲームをしている時に動かないのが原因です。
子供の体作りの為に、運動はたくさんするようにしましょう。
学力の低下
ゲームが脳を活性化させるというメリットもありますが、ゲームに時間を割いて勉強をしないと、当然のことながら学力が低下してしまいます。
睡眠障害に陥る
ゲームによる人工的な光が脳を刺激し、興奮状態になる為、寝つきが悪くなります。
また、ゲームで脳を使っているので、脳が疲労状態になり睡眠障害を起こします。
睡眠不足が続くと、学校の授業に集中できなくなったり、短気になったりなど、精神状態にも大きな影響を及ぼします。
ゲームをする時間帯は必ず夕食前と決めて、夕食後は絶対に遊ばないようにしましょう。
特に睡眠の2時間前は、ゲームはもちろん、パソコンやテレビも見ないようにするのが良いでしょう。
成長期の子供は、生活習慣をしっかりと改め、早寝早起きをするようにして下さい。
友達が減る
ゲーム仲間は増えますが、実際に友達と外で遊ぶ機会が減り、親しい友人ができなくなります。
そうなると、友達が減ってしまい、学校でも孤立してしまうことがあるでしょう。
ゲーム依存症
今や、ゲーム依存症が社会問題になってます。立派な病気として認知され始めています。
ゲームはストレス発散や息抜きになる一方、ゲームに熱中しすぎて歯止めがきかない「ゲーム中毒」になることがあります。
当然親の管理の元、子供自身にも自覚があれば、ゲーム中毒になることはありません。
ゲーム中毒(依存症)は、まさにゲームなしでは生きられないという状態です。
何よりゲーム優先で、宿題や習い事を放棄する。ゲーム中は元気だけど、それ以外は無気力。ゲームを邪魔すると怒る。などの異常な症状が現れた場合は、要注意!
本人の意思とは関係なしに、ゲームからなかなか抜けだすことができなくなります。
ゲームは親子のコミュニケーションと捉えよう
ゲームはバーチャル世界であって、現実世界とは違います。
そこを子供自身がうまくコントロールできるように、親子のコミュニケーションとしてゲームを話題に変えてみるのが良いでしょう。
ゲームにはどんな目的があるのか?ゲームを通して、どんなことを達成できたのか?
など話し合いながら、常に子供のしていることに関心の目を向けることが大事です。
そして、何よりゲームをする上で、一番気を付けたいのが子供の視力。
心身共に子供の健康を守る為にも、上記の悪影響に気を付けましょう。
ゲームは親子で楽しく、息抜き程度に遊んで下さいね!

