「死ぬまで我慢できる違和感なら、黙っておくのもいい。死ぬまで我慢できない違和感なら、言っておく方がいい。」
という言葉があります。
結婚生活を送っているあなたなら、この意味が何となくお分かりじゃないでしょうか?
夫婦であっても言っていいこと、言ってはならないことがあります。
なぜ夫婦は喧嘩をしてしまうのでしょうか?
人生を共にしているからこそ多かれ少なかれ言い争いはあるでしょう。
しかし、そんな言い争いが離婚に発展するケースもあります。
今回は、夫婦喧嘩で離婚問題に発展しないようにする秘訣と絶対にやってはいけないNG行動・言動・タブー、そして夫婦円満に過ごすポイントを詳しくご紹介します。

目次
夫婦喧嘩はなぜ起こる?

夫婦喧嘩は、不倫・借金・ギャンブル・セックスレスなど離婚の原因となりうる大きな喧嘩(問題)から、些細なことやくだらないこと価値観の相違などが原因の喧嘩があります。
どの喧嘩にも共通して言えることは、原因が何であれ「自分は悪くない。悪いのは相手だ」と決め付けてしまうことにあります。
誰でも自己防衛本能から、責任を相手に転換しがちです。それがぶつかりあって喧嘩がおこります。
頭に血がのぼった状態だと正しい判断ができないのは当然。
いい争いが加速化していくと、言わなくてよいことまで言ってしまい、喧嘩がより大きくなってしまうことがあります。
実際に起こった夫婦喧嘩3つの事例
ネット上で実際に起こった夫婦喧嘩の事例を参考に「なぜ起こったのか」を考えてみましょう。
実際に起こった夫婦喧嘩の事例1
機嫌が悪いとすべての事につっかかってくる。先日、旦那の休日に掃除機をかけていると、音がうるさいと反応し、喧嘩に発展。
空気がわるいから家族の為に掃除していている。夫は寝て居るだけなのに、なぜ怒られなきゃいけないのか?意味不明。
実際に起こった夫婦喧嘩の事例2
家族旅行中、ナビで道を検索し目的地まで移動!明らかに遠回りな感じがしたので、「この道ではなく違う道でいこう」「このナビは間違っている」と指摘しました。
そしたら、「じゃあお前が運転しろ」という話になり、旅行に行くいかないの話にまで発展し、喧嘩勃発。せっかくの楽しみな家族旅行が台無しに。
実際に起こった夫婦喧嘩の事例3
前々から旦那に子供達の習い事の送り迎えをお願いしていたが、急な用事でいけないことに。
忙しい中しかたなく妻が迎えに行き、旦那の帰りを待っていたが一向に帰ってこない。その晩旦那は酔って帰ってくる。
そのことを咎めると逆ギレ。もし私が同じことをして帰ってきたらそちらも怒るでしょう?
夫婦喧嘩の事例をもとに考察~お互いのエゴがぶつかる負のスパイラル~
実際に夫婦喧嘩に発展した事例を見てみると、相手への思いやりの欠如、そして自分の正しさを押し通す「エゴ」がぶつかることで喧嘩に発展していることが考えられます。
『自分も正しいけど、相手も正しいかもしれない』
この視点を持てるかどうか。そして冷静になって相手の立場に立てるかどうか。それが夫婦喧嘩を防ぐポイントかもしれません。

絶対にやってはいけない4つのタブーとは?

絶対に喧嘩をしないという選択は共に生活している以上無理があります。
上手に喧嘩をする為に、夫婦喧嘩において絶対にしてはいけないNG事項を確認しましょう。
1.すぐに「離婚」という言葉を口にする
カッとなってついつい言ってしまいがちの言葉が「離婚だ!」「別れる」といった捨て台詞。
言葉の意味を理解しているのかしていないのかわかりませんが、離婚は結婚以上にエネルギーを使います。
一度でも将来を誓いあった仲。そう簡単に壊して良いと思っていますか?
付き合っている状況とは違って、結婚は、書面でのやりとりはもちろん、両家の問題、子供の親権、財産分与などの問題がたくさんあります。
喧嘩の度に「離婚だ」と口にしていると、離婚を意識していなくても「相手がそう思っているのなら、この人とはやっていけない」とう事になりかねません。
「離婚」という言葉を口にするのは、本気で離婚すると決めた時です。
通常の喧嘩で軽軽しく口にすることのないようにしましょう。
2.禁句を言ってしまう

感情に任せて相手が気にしていること、相手を精神的に傷つけるような禁句ワードは絶対に口にしてはいけません。
禁句をいってしまうことで、心にぽっかり大きな穴があき、家族としてやっていく自信を失いかねないからです。
例えば、女性が男性にいってはいけない言葉は、「稼ぎが少ない」「男のくせに気が小さい」「甲斐性がない」「あの時も〇〇だった(過去の事)」など男のプライドを傷つける言葉です。
男のプライドを傷つける状況が何度も続くと、妻から心が離れてしまい浮氣に走る可能性があります。
逆に男性が女性にいってはいけない言葉は「気がきかない」「愛してない」「結婚するんじゃなかった」「誰のおかげで生活できているんだ」「専業主婦はラクでいいよな」などの高飛車な態度と言葉です。
たった一言だけで信頼関係の軸がゆらぎ、夫婦関係が破たんしてしまう可能性があります。禁句気ワードには、気を付けましょう。
3.親に相談しない
夫婦の問題は夫婦の問題。同居でいくら仲良くても自分の親や相手の親に夫婦喧嘩の事を話すべきではありません。
どちらの問題にせよ、親は自分の子供が可愛いので、自分の子供の味方につきます。
また男性側は、自分の両親に自分の非を話されるのを非常に嫌い、妻が旦那側の両親に喧嘩の内容などを話すことで、気持ちが離れてしまう場合があります。
他にも親が介入することで、夫婦の問題が両家のバトルになることもあります。
どんな状況であっても両親への相談は絶対に避けるようにしましょう。
4.暴力で解決しようとする
暴力には身体的暴力・精神的暴力・性的暴力・経済的暴力があります。
男性の暴力はDVにつながり離婚の原因になりますが、女性もカッとなって男性に手をあげたり、物を投げ飛ばしたりといった行為は絶対にしてはいけません。
精神的暴力・性的暴力・経済的暴力も同様、お互いが苦しいと思う状況に陥れば、それは暴力の始まりです。

夫婦喧嘩で離婚問題に発展しないための4つの秘訣とは?

1.白黒つけない
夫婦喧嘩に勝ち負けはありません。よって、白黒つけたところで、お互い何の得にもならないのを覚えておきましょう。
どちらかが優越感を味わっても、どちらかはもやもやした気持ちで過ごすことになります。
2.喧嘩はその場で終わらせる
喧嘩が長引くと、どちらも引くに引けない状況になります。
家庭の雰囲気が悪くなり、お互いにとっていいことが一つもありません。
ケンカはその場で終わらせるか寝て起きたら終わらせるなど、長引かないようにしましょう。
3.言い争いが終決しない時は無視
無視には、意図的な無視と何もいえなくなってしまう無視の2パターンがあります。
特に男性にありがちな「黙る」「何をいっても無視をする」は、どちらの理由にもあてはまります。
無視をされた側は、更にヒートアップする可能性はありますが、お互いの気持を一旦クールダウンさせるのに良いこともあります。
感情的に怒る相手と向き合っていても埒があかない時あり。無視をして気持ちに整理をつける時間をもつのも大切です。
とはいっても、無視をしている期間が長くなり、お互い話をしない状態がつづくと、すれ違いになるので、気持が落ち着いた後はよりそうようにしましょう。
4.最後に自分が折れる
人間って不思議なもので、プライドが邪魔して「仲直りしたい」と思っていてもなかなか謝れない生き物です。
喧嘩の原因が相手側にあると感じるとしても、もっと大きな愛で「許す」という環境を作りあげるようにしましょう。
「あなたの意見はこういうことなんだよね?こういう思いがあるからそうなのかな?」
というように、相手の意見を冷静にまとめた後、相手の感情を理解する言葉を投げかけてみましょう。
負けるが勝ち。
夫婦円満こそが家庭を住みよくし、パワースポットにするための近道です。
夫婦円満に過ごすためのポイントとは?

歳をとっても手をつないで仲良くしている老夫婦は微笑ましいですよね。
喧嘩をしてもやっぱり仲良し。夫婦円満に過ごす為のポイントをチェックしましょう。
1.キスやハグ
新婚当初は多いキスやハグも、結婚生活が長くなり、子供ができるとキスやハグが少なくなりますよね?
毎日でなくてもいいです。今更恥ずかしいという思いもありますが、まずは寝る前や朝の見送り時のハグから始めてみましょう!
愛情が伝わります。
2.共通の趣味をもつ
互いに共有しあう趣味の時間は、夫婦の絆を深める為にとっても良いこと!
お互い趣味が違う・・なんて言わず、一緒になったもの同士、何かに共通点があるはずです。
相手の趣味に興味・関心をもつことで、コミュニケーションが生まれます。
3.挨拶や感謝の言葉を口にする
挨拶や感謝の言葉は夫婦の基本。親が普段から挨拶や感謝の言葉の習慣があると、子供も自然に身に付きます。
挨拶や感謝の言葉は、相手を幸せにする、自分も幸せになれる言葉です。
4.コミュニケーションをとる
夫婦の会話が企業で使われる「報連相」にならないように、普段からお互いの近況等を話せる環境を作り、夫婦のコミュニケーションを多くとるようにしましょう。
5.たまにはデートをする
映画やショッピング、レストランで食事など、夫婦でデートを楽しみましょう。
たまに2人で出かけると、付き合っている時の思い出が蘇り、幸せな気持ちに浸ることができますよ。
6.誕生日や記念日にはプレゼントを
何歳になってもプレゼントは嬉しいもの。誕生日や結婚記念日などにはお互いにプレゼントを交換しましょう。
プレゼントは気持ちなので、高価なものを買う必要はありません。
ケーキにお祝いの言葉だけでも、気持ちは十分に伝わります。
7.互いのプライベートな時間を大切にする
プライベートな時間はとっても大切です。お互い好きなことをして、自由に過ごす時間は、夫婦の時間とはまた違う楽しみがあります。
8.期待しない
お互いこうしてほしいという期待が大きいと、期待がはずれた時に喧嘩になります。
理想像はあると思いますが、お互いの理想像を押し付けず、期待に応えてくれる確率は20~30%程度だと理解しておきましょう。
期待をしなければうまくやっていくことができます。

離婚はそんなに甘くない!喧嘩をした後は仲直り

些細なことから大きな喧嘩に発展し、すれ違い・離婚となる状況は避けたいものです。
一つ屋根の下は争いの場でなく心の安らぎを得るオアシスのような場所です。
喧嘩をした後は、お互い意地をはらずに素直になってみましょう。
どんな状況にあっても「相手のせいにしないこと」。
喧嘩しても最後には仲直りをするといるルールをお互いに決めておくと良いと思います。
今後も夫婦で家庭内ストレスをうまく発散して、普段から夫婦間のコミュニケーションをとるようにしましょう。

