これから熱くなる季節、気になるのが体臭ですよね?
自分は結婚してから妻に「ちょっと(身体の)臭い変わったよね。」と言われたことがあります。
「加齢臭」という直接的な表現ではありませんでしたが、暗にクサイと言われてるようでちょっとショックでした。笑
さて、そんな「加齢臭」という名前に惑わされて、20代だし若いから臭わないと思い込んでいる方はいませんか?
実は、若いといわれる年齢の方でも加齢臭に悩む人は増えているんです。

年齢は関係ない!加齢臭は20代でも油断はできない?!

加齢臭とはもともと中年以降の男性から生じる特有の臭いとしてピックアップされた歴史があります。
ですが、食生活や生活習慣、ストレス化社会など現代社会特有の変化を踏まえると今のご時世では年齢も性別も関係ないとされています。
体質のほかに生活習慣とも密接に関わっている加齢臭は、年々若年化が進んでいるというデータもあります。
特に男性は20代、30代から臭いが出始めることが多く、また加齢と共にその症状は進行していくようです。
加齢臭の原因とは?
男性でも体臭に大きく関係してくるのが女性ホルモンです。
実は加齢とともに女性ホルモンの分泌量は減っていきます。
女性の場合、加齢臭の原因となる皮脂の酸化は、多くの人が女性ホルモンの働きで緩和されています。
女性の加齢臭が少ないのは、このためです。
しかし男性の場合、年齢とともに女性ホルモンの量が減っていくので、自然に酸化する皮脂の量が増えていきます。
すると必然的に加齢臭の元となるノネナールの量も増えてしまうのです。
そうこのノネナールこそが加齢臭の原因なのです。
体内の活性酸素と皮脂が混じり酸化することで発生する物質で臭いの原因になります。
このノネナールが発生し臭いが出やすくなる特定の部位がありますのでまずはその部位を見ていきましょう。
加齢臭が発生する3つの部位を知ろう!

加齢臭が発生する部位はどこか?
一般的に耳の後ろや頭皮という人も多いのですが、実は他にも要注意箇所はあります。
1.頭皮や耳の後ろ
人は運動したり食事をすると汗をかくものですが、それは頭皮にも当てはまります。
髪の毛が生えているので身体の皮膚よりも洗いにくい頭皮は、意識して洗髪しないと気付かないうちに洗い残しになりがちです。
また耳の後ろは頭皮から汗が流れ落ちて溜まる部位です。
こちらも意識して洗うよう心がけないと洗い残しになりやすい場所で、臭いの発生源としてよく挙げられています。
2.背中や鎖骨ライン~胸板
背中や鎖骨周り、胸の中心に当たる体幹の部位は、皮脂に含まれる成分を酸化させる物質が多く発生するスポットです。
しかしその事実はあまり知られておらず、加齢臭対策の際に見逃されがちな部位でもあります。
この手の加齢臭は衣類の洗濯も小まめに行うことでより大きな消臭効果を発揮してくれます。
基本的にこの部位から発生する汗や皮脂は肌着やシャツ、上着などに付着し吸収されていきます。
そのため身体だけでなく衣類も清潔に保つことが大切なのです。
3.額と鼻周り
顔も皮脂を多く分泌する部位ですが、そのなかでも特に額や鼻の頭、小鼻は脂を出しやすい箇所です。
男性は女性と異なり洗顔の習慣が身についていない方も少なくありません。
入浴時はもちろんのこと、就寝中も皮脂は分泌されていますので起床時の洗顔が大切になります。
洗顔による皮膚の乾燥状態を放置することも良くありません。化粧水などで保湿することも忘れずに行いましょう。
ということで、加齢臭が発生しやすい部位を確認できたところで今度は具体的な加齢臭対策の方法を見ていきましょう!
加齢臭の効果的なニオイ対策3選

加齢臭は体内の活性酸素が脂質などと反応して酸化したり、全身の皮膚にある皮脂腺から分泌された皮脂が酸化してノネナールとよばれる物質を作り出すことで発生します。
皮脂腺は全身に分布していますが、特に背中・脇・胸・頭部・おでこ・鼻・耳の後ろ・首に集中していて、そこから臭いが出てきます。
ですので、それらのニオイの発生部位を踏まえて効果的な対策を見ていきましょう。
加齢臭対策1:お風呂でニオイケア

入浴時に加齢臭用の石鹸やボディソープを使い臭いが出てくる部位をそっと洗い加齢臭の原因となるノネナールや皮脂汚れを除去します。
ただ、皮脂は皮膚を保護したり保湿するという重要な作用があります。
皮脂を落としすぎると皮膚の角質が開いてしまって細菌が侵入しやすくなったりします。
皮脂が洗い流されすぎると身体は、より過剰に皮脂を分泌してしまいます。
つまり身体の洗いすぎは皮脂の過剰分泌を招き、ノネナールの過剰生成につながり、加齢臭をより強める恐れがあるのです。
洗いすぎはダメ?皮脂の過剰分泌を防ぐ身体の洗い方とは?
もちろん身体を洗うことで加齢臭対策になるのですが、重要なのは皮脂をごっそり落としきらない洗い方なのです。
さてその洗い方なのですが、石鹸やボディソープを使用する場合、洗う部位をしっかりと濡らすことが重要です。
その上で石鹸やボデーソープをしっかり泡立てて、原液のまま皮膚につけないことがポイントです。
石鹸やボディソープはそのままでは皮膚にとって刺激が強すぎるからです。
まずしっかり皮膚を濡らしておくことで皮膚を洗う際の石鹸やボディソープの濃度が低い状態で洗身することができます。
加齢臭対策2:アスタキサンチンたっぷりの食事

次に、今度は身体の内側からの加齢臭ケアをご紹介します。
ここ最近、加齢臭の予防に一役買ってくれるとして注目されているのがアスタキサンチンです。
アスタキサンチンとは
アスタキサンチンとは、抗酸化作用がβカロチンの100倍やビタミンEの1000倍あるものとして注目を集めています。
アスタキサンチンなどの抗酸化作用によって、加齢臭の原因となるノネナールという物質の発生を抑制することで加齢臭の改善が期待されます。
これ以外にも体内の活性酸素を減少させることで免疫力を増進させたり、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の体内での生成を抑制して動脈硬化や高血圧症などの生活習慣病の予防にもなります。
アスタキサンチンはどんな食材に含まれる?
アスタキサンチンは天然色素のであり、カニやエビなどの赤い色素がアスタキサンチンです。
アスタキサンチンが豊富に含まれるのは体表の赤い魚や、シャケなどの魚肉にいくら、たらの卵などになります。
本来は海の藻類などに含まれているのですが、それをプランクトンが食べ、そのプランクトンを魚やエビが捕食して… といった食物連鎖で魚介類に多く含まれます。
アスタキサンチンを多く含む食べ物 (100gあたりで単位はmg)
- 紅しゃけ 2.5~3.5
- 金目鯛(体表) 2.0~3.0
- 毛ガニ(身) 1.11
- いくら・すじこ 0.8
- くるまえび(身) 0.66
- 甘えび(身) 0.99
- 白さけ 0.3~0.8
- 大西洋さけ 0.3~0.8
- からふと ます 0.1~0.5
アスタキサンチンの1日の摂取量の目安は成人で6mgとされています。
過剰摂取による副作用のリスクは特に報告されてないようなので、加齢臭対策としては「意識的に多めに摂る」ぐらいでちょうど良いかもしれません!
加齢臭対策3:頭皮ケア

加齢臭対策として欠かせないのが頭皮ケアです。加齢臭のキツイ人は大抵が頭皮、または頭皮周辺からのニオイによるものです。
そこで加齢臭用のシャンプーなどでケアしていくことになるのですが、やり方のポイントがあります。
加齢臭対策として効果的なシャンプーの方法
まず頭皮まで十分に水分で湿らせます。
次に加齢臭専用のシャンプーを髪に付けて泡だてます。
この時に泡をしっかり頭皮に馴染ませるように洗うことで、臭いの原因となる皮脂を適度に落とすことが可能になります。
また洗い流す際のすすぎもシッカリと行いましょう。シャンプーの成分が頭皮に残ると、毛穴がつまり皮脂の過剰分泌に繋がる恐れがあります。
リンスやトリートメントは毛先を中心につけるようにし、基本的に頭皮へは付けないように注意します。
髪を乾かすときのポイントとは?
髪をよく洗った後は、乾いたタオルで優しく水分を拭きとるようにしましょう。
このとき頭皮をゴシゴシ擦るように拭いてしまうと不必要な刺激を与え、臭いのもとになる皮脂が分泌されやすくなるので注意してください。
ドライヤーを当てるときは頭皮から乾かしていくことを意識してみましょう。頭皮やその付近が生乾きだと蒸れて臭いの元になってしまいます。
毛先は自然乾燥でも臭いには繋がらないので、忙しいときは内側だけ温風を当てると良いでしょう。
頭皮ケアは日常から!生活の中でのNG行動とは?
頭皮ケアは何も洗髪だけじゃありません。
暑くなる季節は特に頭皮の蒸れが加齢臭を強めているケースが少なくありません。なのでたとえば、帽子を被る、髪を結うなどの行動は加齢臭を強める原因になりがちです。
ずっと同じスタイルではなく、食事や休憩時間などのタイミングで一度脱いだり解いたりしてみると良いでしょう。
最後に一言…

加齢臭対策は年齢を重ねる前に始める方がより効果的ですので、氣になる方は早く始めましょう。
まだ自分は大丈夫なんて思っていたら、ある日急に臭い始めてたなんてことになりかねません。なのでまだ20代だとしても日常からニオイケアを意識して予防しておくのがおススメです。
加えて、臭いの発生源には個人差がありますので、まずは自分の加齢臭がどこから発生しているのかを特定することが重要です。
ニオイケアも自分のニオイの発生源をピンポイントで重点的にケアできるとより効果的ですよ。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!

