うちの夫婦は不妊で悩んでいました。不妊の体験談をこちらの記事で書いてあります。
結局うちの妻は基礎体温を測り始めてから妊娠しやすい身体に近づいていき、結果として妊娠することが出来ました。基礎体温のチェックは妊活中は必須といえます。
というのも、女性の生理周期は低温期・高温期に分かれていて、基礎体温をつけることによって、いち早く妊娠しやすい日や妊娠した可能性を知ることができるのです。
今回は、自分たち夫婦の不妊の体験談をベースに、基礎体温の測り方から、日々の基礎体温の変化と妊娠の関係について詳しく解説します。

基礎体温とは?

基礎体温とは、朝目覚めてすぐに婦人体温計で計測する体温のことです。
女性の身体は、25~35日周期の生理周期があります。(※個人差があります。)
この生理周期は、女性ホルモンの影響により、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4段階に分かれています。
その中で、低温期と高温期に分けられ、高温期には、通常の低温期の体温よりおよそ0.3~0.5度高くなります。
このような身体のサイクルをグラフにしながら把握することで、排卵日や生理予定日を予測することができ、妊娠のタイミングを知ることができます。
基礎体温の正しい計り方と記録方法は?

基礎体温は毎日の計測が重要です。
習慣づくまでが大変ですが、まずは計測を始めるにあたっての手順やポイントを押さえておきましょう!
基礎体温の計り方3つの手順
- 目が覚めたら、安静にしたまま寝ながら計ります。
- 舌の下に体温計を入れて、5分間計測する。(基礎体温計のタイプによって時間が異なります。)
- 時間がたったら、体温を確認し、基礎体温表に記入する。
正しく計る為の6つのポイント
- 目覚めてからの動きを最小限に抑える為に、体温計は枕元もしくは、すぐに手にとれる場所においておきましょう。
- 起床時間は毎日同じ時間がベストですが、万が一起床時間がずれてしまっても毎朝計るようにしましょう。
- 目覚めてからすぐに動いてしまった時の計測はNGです。約30分くらい横に寝転がり、安静にしてから再度計測するようにしましょう。
- 発熱がある場合の体温は高くなります。その日の体調をメモしておくようにしましょう。
- 3カ月分くらい計って記録するようにしましょう。自分の身体のサイクルを理解することができます。
- 朝の計測が難しいという方は、夜の計測も可能です。正し、横になって約30分の間安静にし、気持ちを落ち着かせてから、毎晩同じ時間に計測するようにして下さい。
記録方法は2種類!その2つとは?
基礎体温計には、実測式と予測式の2種類あります。
実測式の体温計は従来の実測方法で、口に加え5分間計測した後に、体温が表示され、自分でグラフに記入します。
最近は、計測時間10秒~20秒という予測式の体温計が人気であり、年間のデータを記憶してくれます。
スマートフォンやアプリ、PCにデータを転送すると、検温値をグラフで確認することができ、従来と比べると、非常に便利に記録することができます。
基礎体温はアプリで記録!おススメ3選
おススメアプリを見てみましょう。
1.リズムノート
基礎体温と生理開始日を記録すると、排卵日や次回の生理日をグラフやカレンダーでわかりやすく表示してくれます。
ホルモンバランスの状態が悪いとアドバイスをメッセージで送信してくれるという優れアプリです。
2.基礎体温ツール
グラフをタッチするだけで記録が可能。
生理や排卵日を予測してくれるので、妊活中の夫婦にとっても役に立つアプリです。
3.コウノトリ
基礎体温グラフを自動で作成してくれます。
生理日/生理周期の入力で、男女の産み分け可能な時期を教えてくれる機能がついています。

妊娠した場合は基礎体温はどうなる?

妊娠超初期から妊娠にかけて、基礎体温の変化とは?
生理開始日を1日として1カ月間記録をしていくとわかりますが、月経期から卵胞期の約11日間を低温期、11日目~15日目あたりを排卵期、排卵後の16日目以降の黄体期が高温期になります。
生理開始から2週間程度で、排卵期が訪れ、体温が一旦ガクンと下がってから高温期に突入し、2週間たつとまた下がり始め、生理開始の月経期が訪れるという周期になります。
妊娠している状態であれば、黄体期からずっと体温が高い高温期が続きます。
着床の時期において、高温期の体温が更に高くなるという二段上がりになる場合もあります。
高温期が21日以上続き、生理予定日になっても生理が来ない場合は、妊娠の可能性が考えられます。
妊娠超初期~妊娠初期に高温期が続く理由は?
卵巣から排卵された卵子が、卵管で精子と出会って受精し、子宮に到達すると子宮内膜に着床します。
この排卵から着床までにかかる期間は、1週間から10日前後。その期間、女性の身体は、黄体ホルモン(通称:プロゲステロン)を分泌し、子宮内膜を柔らかくして、受精卵が着床しやすいように準備を始めます。
受精卵が子宮内膜に着床し、絨毛をのばし始めると、hCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌され、妊娠を継続させるために、体温を上げて発育を促します。
高温期が続く理由は、これらのホルモンにあり、妊娠初期の間は継続して体温が高い状態にあります。
このように高温期がずっと続いた状態で、妊娠検査薬を使うと、尿中のhCGホルモンに反応し、陽性反応を示します。
妊娠前と妊娠後の基礎体温にまつわる8つの疑問

妊娠前と妊娠後を比較しながらみていきましょう。
1.高温期の何日目で妊娠しているかわかる?
排卵後に訪れる高温期。妊娠を希望している方にとっては、1日も早く妊娠しているかどうか知りたいですよね。
高温期の体温は、36.7度以上。通常、月経期に入るまでの約14日間が高温期となり、月経期が近くなるにつれて体温は下がり始めます。
このように14日を過ぎても高体温の場合は、妊娠している可能性が高いということになります。
妊娠しているかどうかのポイントは、高温期に入った7~10日目あたりで、着床出血の症状があったり、おりものがねばりのあるものになる。胸の張りや倦怠感、眠気、下腹部に違和感があるなどといった症状が現れる場合があります。
いつもと違った症状は見逃さずに基礎体温のグラフでチェックをしたり、状況をメモしておいたりしましょう。
2.高温期が2週間以上続いたら妊娠?
生理予定日になっても生理が来ず、高温期が2週間以上続く場合は、妊娠の可能性が高くなります。
一般的な妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後から判定が可能ですが、生理予定日を過ぎた頃からの検査でも陽性反応を示す場合があるようです。
尿中に含まれるhCGの分泌量には個人差があるので、検査をすぐに行わず、説明書に従って行うようにしましょう。
3.妊娠超初期に基礎体温が二段階で上昇する状態とは?
高温期の状態において、体温が更に0.2~0.3度ほど高くなる状態を、「基礎体温の2段上がり」と言います。
基礎体温の2段上がりは、受精卵が子宮に到着し、子宮内膜に根を張り着床することで、黄体ホルモンの分泌量が更にupする為に、体温の上昇が起きます。
だいたい排卵期から7~10日目あたりに、体温が二段階で変化をしていたら、妊娠しているよ!というサインになります。
妊娠の兆候を感じたら、早寝早起きという生活習慣を心がけ、つわりが訪れる前に、少しでも栄養バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。
そして身体の冷えは、子宮収縮の原因になります。血流が悪くならないよう温かい飲み物を飲んだり、疲れない程度に身体を動かしたりして、身体全体を温めましょう。
4.日中または夜の体温が基礎体温より低いのは関係ない!?
妊娠している場合、妊娠4か月くらいまでの基礎体温は、昼夜問わず高い傾向にあります。
とはいっても、体温の変化は流動的です。朝トイレに行っただけでも体温が下がります。
睡眠時間の乱れやストレスによっても変化し、身体の冷えも体温が下がる原因になります。
日中や夜に体温が一時的に低くなっても、妊娠に影響はないので心配ありません。
しかしながら、体温が急激に下がった場合は、流産の可能性も考えられるので、注意しましょう。
5.妊娠していない時の基礎体温の変化は?
通常の生理サイクルは、月経期→卵胞期→排卵期→黄体期の25日~35日周期になります。
月経期から卵胞期にかけてが低温期。排卵時期を挟んで、排卵日後の黄体期が高温期になります。
妊娠していない場合は、高温期が2週間続いた後、体温が下がり始め、月経期になるというサイクルになります。
6.基礎体温がガタガタでも妊娠の可能性はある!?
基礎体温が低温期・高温期と安定せず、常に高低が変化する場合を「不定型」といいます。
不定型の原因は、黄体機能不全である可能性が考えられます。
また高温期が短かったり、低温期と高温期の低温相が0.3度以上でない場合も、黄体機能不全や無月経・無排卵といった疑いがあります。
基礎体温が安定していないからといって、妊娠ができないという意味ではありませんが、着床しにくかったり、妊娠の維持が難しかったりするようです。
妊娠を希望している方は、産婦人科へ受診し、医師の指示に従って適切な検査や治療を受けましょう。
7.妊娠しているはずなのに基礎体温が下がる理由は?
妊娠すると高温期が続きますが、一時的に基礎体温が下がる現象をインプランテーションディップといいます。
インプランテーションディップは、排卵後7~8日くらいに1日だけ体温が低くなる状態です。
万が一体温が下がってしまっても、翌日また高温な状態に戻れば、妊娠は継続しているので心配ありません。
8.妊娠中も体温を計ると良いの!?
「妊娠中もつける必要はある?」と疑問に思うと思いますが、妊娠後も無理のない範囲で基礎体温をつけることをおすすめします。
妊娠初期はホルモンバランスが不安定です。
正常な妊娠かどうか心配な方は、胎盤が完成する妊娠4か月(16週目)くらいまで計ると良いでしょう。
この時期になると、基礎体温はだんだん下がって、通常の状態に戻ります。
基礎体温でリズムをつかもう!
自分の生理周期のリズムを知り、身体のことを知る上でもとっても良いのが日々の基礎体温チェック。
妊娠の可能性にいち早く気づくこと以外にも、次回の生理の予測や体調の良し悪し、女性ホルモンの分泌がされているかの確認、そして、更年期症状の早期発見といったさまざまなメリットがあります。
基礎体温をつけることは、自分自身の身体と向き合う重要なことだと言えそうですね。
うちの妻も、基礎体温を付け始めてから妊娠することができました。妊活中のプレママは必須です!
まだ妊活前の方でも、基礎体温をつけたことがない方は、一度計ってみて身体の状態をチェックしてみて下さい。

