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なぜ日本では夫婦同姓なの?夫婦別姓はまだ?海外では当たり前?

日本では、女性全体のおよそ96%が夫側の氏(苗字)を名乗っています。

子供の頃から、結婚したら男性側の氏になるということを疑わずに育っている日本人からすると、夫婦別姓制度に疑問をもつ方が多いのが現実です。

れいくん
れいくん
ぼくは個人的にはどちらでも良いと思うけど

近年、記憶に古くない婚姻の自由を掲げた夫婦別姓を認める裁判の判決について。

2011年に都内事実婚の夫婦5人が国を相手取り訴訟を起こし、最高裁まで争われた問題は、日の目を見る結果にはなりませんでした。

なぜ日本はここまで夫婦同姓にこだわるのでしょうか?その理由を時代的背景から見ていきましょう。

日本の夫婦別姓の現状とは?

日本では、現状では民法上、法律的な婚姻関係を結ぶ場合は男性、もしくは女性のいずれか一方が必ず氏(うじ)を改めないといけません。つまり名字を統一することになるのが現状です。

しかし今、夫婦が望む場合において結婚後も夫婦それぞれ別姓を名乗ることを認める制度の導入が検討されています。

こちらご参考までに法務省のホームページからの引用です。

 選択的夫婦べつうじ制度とは,夫婦が望む場合には,結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の氏を称することを認める制度です。なお,この制度は,一般に「選択的夫婦別姓制度」と呼ばれることがありますが,民法等の法律では,「姓」や「名字」のことを「うじ」と呼んでいることから,法務省では「選択的夫婦別氏制度」と呼んでいます。
現在の民法のもとでは,結婚に際して,男性又は女性のいずれか一方が,必ず氏を改めなければなりません。そして,現実には,男性の氏を選び,女性が氏を改める例が圧倒的多数です。ところが,女性の社会進出等に伴い,改氏による社会的な不便・不利益を指摘されてきたことなどを背景に,選択的夫婦別氏制度の導入を求める意見があります。
法務省としては,選択的夫婦別氏制度の導入は,婚姻制度や家族の在り方と関係する重要な問題ですので,国民の理解のもとに進められるべきものと考えています。

出典:http://www.moj.go.jp/

以上のように、夫婦が望む場合には夫婦別姓を認めるという時代が近いうちに来るかもしれません。

海外から見る家族の姓って海外ではどうなの?

先進国では、個人の自由により同姓・複合姓・別姓の選択が可能です。

アメリカ及び、イギリス・フランス・カナダ・ドイツ等の国では、基本は同姓を選択するというような慣習があります。
それぞれの国や州によって法律が違うなど、とにかく個人の状況によりけりですが、自由に選択できる権利があります。

また中国・韓国・台湾は、婚姻後も同姓を名乗る方は稀で、そのほとんどが別姓を名乗ります。スペイン・スウェーデン・オランダなどのヨーロッパ各国もほとんどが別姓を名乗っているようです。

このようにほとんどの国で夫婦別姓が法律上可能でありながら、先進国、日本のみが夫婦別姓を良しとしていません。

なぜ日本は夫婦同姓が当たり前なの?

現在民法第750条で、「夫婦は婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」とあります。

2015年12月16日の最高裁判所の判決では、夫婦同姓の強制については違憲である判断はないという結果に至りました。

ここ近年は、選択的夫婦別氏制度により一般企業の70%程度で、通称名(旧姓)を名乗ることができますが、この制度に疑問をもっている人がいるのも事実です。

そもそも日本は、明治31年明治民法が成立し、妻が夫の姓を名乗る夫婦同姓の制度が始まりましたが、以前は夫婦別姓でした。

このことから、明治以降の法律で、婚姻後は女性が男性側の姓に変える慣習があることになり、戦後の民法改正において「夫、又は妻の姓を名乗る」という法律になるも、過半数の女性が夫の姓を名乗り、現在に至ります。

そして、男性側が女性の姓を名乗る場合は、「婿養子」「マスオさん」のような偏見的な言い方をされ、社会的に良く思われない慣習が未だに残っているのが事実です。

夫婦別姓によるメリットは?

もし仮に夫婦別姓が選べるようになった場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?

女性が働きやすい環境になる

「戸籍上の名前が変わっても通称名を使っていればそれでいいではないか。」ではありません。
2020年までに女性の管理職を30%までにするといった女性の活躍を推進する方針がある一方、仕事上で必要な資格は、姓が変われば変えないといけません。

そして築きあげたキャリアを姓が変わることで不透明になったり、仕事に支障がでるといったことがあります。
婚姻後も姓が変わらなければ、今まで通りの仕事をすることができます。

女性の社会的立場において、結婚・妊娠・出産、そして産後と、企業によってはまだまだネガティブな対応が多いのも実情です。こういった問題が夫婦別姓によって、変わっていけば良いですよね。

面倒な手続きが不要になる

女性の社会進出に伴い、共働き夫婦が増える一方で、結婚後に姓を変更しなければいけないという面倒な手続きがあります。

パスポート・免許証・クレジットカード・銀行・免許証などすべての変更手続きが必要です。その為にわざわざ会社を休んで手続きにいかなければいけないというデメリットがあります。

男女平等という社会が目に見える

国連女子差別撤廃委員会は、日本に再三是正勧告をしているのに、受け入れられていません。
世界でも多くの女性が夫の姓を望んでいるのが事実ですが、日本のように夫婦同姓という法律で強要しているわけではありません。

自らが選択肢をもって姓を選ぶのです。選択肢をもつことで、アイデンティティが確立し、より男女平等の世の中になると思います。

まとめ

こちらではメリットを中心に挙げましたが、それに伴うデメリットもあるかもしれません。

夫婦別姓により家族の絆が薄れるという意見もありますが、氏が違うからといって、家族の絆が薄れるということは絶対にありえません。氏により絆が薄いと考えるのは、互いの性格不一致などによる問題が他にあるのでしょう。

筆者も夫婦別姓です。子供は多国籍により、国によって旦那側の姓と私の姓とを分けて使用しています。

もちろん子供が20歳になった時に国の選択、氏の選択は求められます。
ただ、それは本人が決めることであって親が決めることではありません。

夫婦別姓には、日本の家族の在り方を問う問題が絡み合うため、反対派が多いのが現状です。
他国からみると、島国である日本の独特な考え方だと思うでしょう。

国際社会になった今、人権を尊重するのが当たり前の時代になり、今後家族の在り方が変化していくかもしれません。

そういった中で、個人の状況によって同姓か別姓かを自由に選択できる世の中になっていくことを望みます。

 

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