今や日テレの看板番組ともいえるような情報番組「ミヤネ屋」がBPOに申し立てを行われました。
事の発端は4月4日の「情報ライブ!ミヤネ屋」での放送で、ピエール瀧さんの薬物使用の話題の時に、事実を誤認してコメントしたコメンテーターがいたことです。
そのコメンテーターは箱根駅伝で常勝監督のあの方だったのか?
また、その事実誤認の内容ってどんな内容だったんでしょうか?
その辺を詳しく見ていきましょう。
ミヤネ屋がBPOに申し立てられたのは箱根駅伝で常勝監督のあの人?

4月4日の放送ということで、当時はピエール瀧さんのコカイン使用の話題がまだ大きく取り上げられていた時期です。
その日、ミヤネ屋に出演していたのが青山学院陸上部の監督である原晋さんです。
原監督がピエールさんの薬物使用についてコメントする中で、まさかの「秋葉原の通り魔事件」と関連付けて話す場面があったそうです。
つまり、秋葉原の事件の犯人が薬物使用していたという事実誤認をしていたわけです。
実際のところ、秋葉原通り魔事件の犯人加藤被告には薬物使用の事実はなく、明らかな事実誤認。
そして、「薬物使用をするとそういった大量虐殺(当時秋葉原の事件で7名の方が犠牲になった)につながるのではないか」という趣旨のコメントがあったというのだ。この事実誤認はスルーされるだけでなく、 同番組に出演の読売テレビ報道解説委員長の春川正明氏によって、「そういう(薬物の)影響で今までもやっぱりその虐殺事件みたいな可能性もあるんじゃないですか」と原監督の事実誤認を後押しする発言までされていたのです。
それを見た、 ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子氏によって原監督の事実誤認を指摘され、番組は訂正を求められたのです。
田中氏によるBPOへの申し立てとBPOの反応
BPOの対応としては、
「本件は個人の人権侵害に当たるわけではないので同委員会では審議できないが、情報は共有する」
という反応だったようですが、結局ミヤネ屋内で原監督が謝罪したようです。
もし仮に、田中氏が指摘してなければどうなったのか?
その辺が情報番組やワイドショーの怖いところですね。
見ている人は、ステレオタイプに「TVで話されていること=正しい」と思いこんでしまう傾向にあるので、今後のこういった事実誤認による刷り込みリスクを減らしてもらいたいですね。