乳歯から永久歯に生え変わる時期には、親は子に目をかけているけれど、10代後半~20代前半の生え始める親知らずの頃には、子供は親から自立の一歩を辿っていますよね。
そんな頃に生えた歯を親は知るべくもないことから「親知らず」という名がつけられました。
たいていの親知らずは虫歯になりやすく、放置しておくと大変なことになります!こちらでは、親知らずの虫歯について情報をまとめます。

目次
親知らずってどこから生えてくるの?

親知らずは、「第三大臼歯」と呼ばれ、1番奥の上下4箇所に生える歯です。
前から数えていくと8番目にあたり、横に生えていたり、斜めに生えてきたりと生え方は人によりさまざまです。
そんな親知らずは、生えてくるスペースがないと、横隣の歯を無理やり押し出し、歯と頬の間に生えてくるので、歯磨きがしずらいケースがほとんどです。
親知らずは、歯磨き知らずといわれるように、歯磨きを1日に数回する習慣がある方でも、親知らずの歯だけを磨き残しているということがあります。
そうなると当然虫歯になりやすく、高確率で虫歯を発症してしまいます。
親知らずが虫歯になったらどうする?

親知らずは、元々必要のない歯である為、虫歯になってしまったら100%の確率で抜歯する必要があります。
虫歯になっていない親知らずであっても、将来的に虫歯になる確率が高く、歯並びを悪くしたり、口臭の原因になる可能性があります。
奥歯がチクチク痛み出す。痛みの違和感がある・・ということになったら、早急にぬかなければなりません。
鎮痛剤を飲んで、歯の痛みをごまかしていませんか?
忙しいからとなんだかんだ理由をつけて歯科へいくのを拒んでいませんか?虫歯が悪化する前に、親知らずを抜かないと大変なことになります!
親知らずの虫歯を放置してはいけない5つの理由とは?!

実際に親知らずの虫歯を放置するとどうなってしまうのでしょうか?以下、注意したい5つの注意点をご紹介します。
1.キツイ口臭を放つ
親知らずは歯垢がたまりやすく、細菌の温床です。
虫歯が進行してしまい、痛み出してしまった親知らずは、口臭の元になり、周囲も気づいてしまうようなキツイニオイの口臭を放ちます。
2.親知らずの周囲の歯も虫歯になりやすい
親知らずが虫歯になると、虫歯菌が繁殖しやすい環境にある為、隣接する歯も徐々に虫歯菌に侵されやすくなります。
親知らずのみならず、他の歯も虫歯ということになると、治療も時間も倍かかります。
3.虫歯の治療が通常の治療よりツライ

親知らずは奥歯の奥という治療なので、口を最大に大きくあけていないと治療ができません。顎がはずれそうになります。
抜歯をする時はもちろん麻酔を打ちますが、生え方によってはスムーズに抜くことが出来ず、麻酔うったとしても、器具を押し込まれ、ゴリゴリぬいている感覚がわかり、少なからずの痛みを伴います。
4.痛みで我慢が出来ない
親知らずの虫歯も普通の虫歯と同様、だんだんと痛みが増し、最後には我慢ができない痛みになります。
歯がしみる・痛いどころの話ではありません。挙句の果てには、親知らずを抜けばいいという話ではなくなり、周囲にも虫歯が浸透し、虫歯菌が神経まで及ぶと、根には膿ができてしまいます。
そして、根管治療という特別な治療を受けなければなりません。
また、虫歯菌の浸透により周囲の歯を溶かしてしまう可能性があり、後の歯並びにも影響を及ぼします。
5.虫歯の炎症が全身疾患を起こす
虫歯菌は、神経→骨の中というように入り込み炎症を起こします。顎や喉、果ては全身というように、血管を通って影響を及ぼします。
虫歯の炎症は広がりやすく、顎の骨に菌が入ると「骨髄炎」を引き起こします。扁桃腺の腫れや喉の痛み、発熱、倦怠感に見舞われ、細菌感染は、胸や肺にまで・・とういうように命に関わる問題になることもあります。
早めに解決!虫歯になった親知らず
親知らずが引き起こす虫歯には、とっても恐ろしい事実がありました。虫歯は、口の中だけだと思い、ついつい勝手な判断をしてしまいがちです。
親知らずを抜くのをためらってしまう方は、まずは親知らずが虫歯にならないように注意をはらい、丁寧にブラッシングするようにしましょう。
奥歯がしみる。痛い!なんていう時には、早急に歯科医にかかるようにして下さい。

