赤ちゃんの止まらない咳。
子供の小さな体で「ゴホゴホ」してるとちょっと可哀そうだし、氣になりますよね?
こういった赤ちゃんの咳や鼻水といった症状は、なかなか治りにくいのが特徴だったりします。
長いと1か月もゴホゴホしてることさえあります。
そんな赤ちゃんの咳の原因は何でしょうか?
家庭でできる6つの対処法と一緒に見ていきましょう。

目次
赤ちゃんの止まらない咳の原因は何?

ママの免疫を受け継いで、細菌やウイルスから守られてるといえども、大人に比べて免疫力が低いのは確かです。
多少の咳であれば過剰に気にする必要はありませんが、なかなか止まらない咳には要注意です。早めに小児科にかかりましょう。
風邪が原因
季節の変わり目。秋から冬にかけて、そして春先は、風邪を引きやすい季節です。気温が安定せず、風邪を引く人が多いでしょう。
鼻水から始まる風邪には、要注意です。赤ちゃんは自分で鼻を噛むことができません。
寝ている時に鼻水が喉にまわり痰をともないながら咳をすることがあります。
また「コホンコホン」といった乾いた咳は、風邪によって引き起こす気管支炎の可能性があります。悪化する前に一度医師に診察してもらいましょう。
アレルギーが原因
空気中には目に見えない花粉やPM2.5、ダニなどのアレルギーを引き起こす物質が浮遊しています。ゴミやホコリもその一つです。
これらは、呼吸をするたびに吸い込み鼻、喉、気管支、肺等の気道に入り込み咳やくしゃみといったアレルギー反応を起こします。
アレルゲンとなるものを取り除く為にも、こまめな掃除をするようにして下さい。
百日咳・マイコプラズマなどの感染症が原因
感染症である百日咳やマイコプラズマは、咳が4週間以上続くことがあります。
百日咳は、生後3ヶ月以降からワクチンの接種が可能なので、体調が安定している時に必ずワクチンを打ちましょう。
マイコプラズマは、高熱が出た後に、痰のでない乾いた激しい咳が続きます。
診断には、マイコプラズマ抗体を調べる血液検査が必要になり、治療が遅れると肺炎をともない重症化する恐れがあります。
小児喘息が原因
小児喘息は、気管支の空気の通り道が収縮し、乾いた咳をするのが特徴です。
しかし普通の咳と違う点は、呼吸時に「ゼーゼー・ヒューヒュー」といった音が聞こえます。赤ちゃんの胸元に耳をあてると聞こえるので、喘息の疑いのある時には、すぐに医師にかかるようにしましょう。
小児喘息は、アトピー持ちのお子さんにかかる率が高く、生活環境内のダニやハウスダストの影響が大きいです。
食べ物が原因となることもあるので、離乳食中の赤ちゃんは食べ物にも気をつけましょう。
肺炎が原因
高熱が続き、痰が絡む激しい咳は、肺炎の可能性があります。
激しい咳が続くと呼吸困難に陥る場合があるので、医療機関で、すぐに適切な対処が必要になります。
家庭でも出来る咳の対処法6選

風邪等の病原体を排除し、咳を緩和する家庭で出来る対処法をご紹介します。
対処法① 室内の乾燥を取り除く
空気の乾燥は、喉・鼻が乾燥し、風邪の原因になります。
加湿器を使用し、部屋の湿度を40~60%に保つようにしましょう。
室内に洗濯物を干したり、コップの中にお湯を入れて、子供が手に届かない安全な場所におくことも乾燥対策になります。
湿度が40%以下になると、ウイルスが繁殖しやすい環境を作ってしまうので、湿度計を用意しておくと良いでしょう。
対処法② 水分補給をこまめにとる
咳がでている時は、水分補給をこまめに行いましょう。
水分が体内から不足すると、痰や鼻水といった不要物が体外に出にくくなります。喉の粘膜を保護することや体力の維持をする為にも、たくさんの水分をあげてください。
発熱をともなう脱水症状の危険がある場合は、経口補水液OS1がおススメです。
対処法③ 楽な姿勢をとってあげる
咳をしている時は、赤ちゃんの呼吸がラクになるような姿勢をとってあげることが重要です。
痰が絡む咳をしている時は、たてに抱っこして、背中をさすってあげたり、軽くたたいてあげるようにしましょう。
寝る時は、頭を少し高くしてあげると、気道がスムーズに通り楽になります。
対処法④ 室内の掃除
アレルゲンの原因となるほこりやダニなどのハウスダストを取り除くように掃除はまめに行いましょう。
花粉の時期は、花粉を室内に持ち込まないように、洋服をはたいてから家に入るようにします。空気清浄機の使用もおススメします。
室内は清潔に保つように心掛けて下さい。
対処法⑤ 鼻風邪を治す
赤ちゃんの鼻つまり・鼻水は、うまく鼻をかめないことで、口にまわってきてしまい咳をします。
鼻がつまっている時は、吸引器で鼻を吸って、鼻水を外に出してあげましょう。
この時、強く吸いすぎないように注意して下さい。耳に悪影響を及ぼし、中耳炎になってしまう危険性があります。
対処法⑥ 温かい飲み物を飲ませる
温かい飲み物は、鼻と喉を加湿させる働きがあります。抗酸化作用・抗菌作用のあるレモンを数滴、お湯にたらして、スプーンで一口づつあげて下さい。
咳には、はちみつが効くと言われていますが、1才以下の赤ちゃんは「はちみつ」を摂取してはいけません。1才以降になって咳が続く場合は、はちみつレモンにして与えても良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんは、自分で症状を訴えることができません。
一番近くにいる親が、赤ちゃんのちょっとした症状を見逃さないように、体調管理には十分な注意を払いましょう。
咳・風邪を未然に防止する対策も参考にして下さい。
いつもと違う咳をしていたり、熱がなくてもぐったりしているような時は、すぐに小児科へ受診して下さい。

